データセンター
本ページは2024年12月時点の情報に基づいて記載されています。
AIデータセンター棟の概要
サーバー室
AIデータセンター棟は低コストで軽量な「倉庫」に似た建築物で、その内部の大半を占めるのがサーバー室です。 サーバー室は、19m×24mでバスケットボールのコートと同程度の広さがあり、天井高は6mあります。床はコンクリートスラブでできており、1平米あたり2トンの耐荷重性能があります。
クーリングポッド
クーリングポッドとは、超省電力・超高密度データセンターを実現するために、計算サーバーを格納するラック、水冷配管、空調機、電源システム、ネットワーク配線などをパッケージ化した「やぐら」構造のことで、産総研が独自に設計したものです。 クーリングポッドは、ラックあたり70kWの冷却能力を供給することができます。
現在、サーバー室には4基のクーリングポッドが設置されており、合計144ラック実装されています。
冷却設備・電力設備
AIデータセンター棟では、冷却塔のみを用いて冷水を製造するフリークーリングシステムを採用することで、年間平均PUE 1.1以下の超省電力運用を実現しています。冷却塔とは水の蒸発を利用して温水を冷却する装置のことです。AIデータセンター棟には、10基の冷却塔があり、5MW以上の冷却能力があります。夏季でも32℃の冷却水を、毎分最大9,000リットル製造することができます。 この他、200kW相当のアクティブチラー(冷凍機)も備えており、トータルで5.2MW以上の冷却能力があります。
AIデータセンター棟は、冷却能力に見合う5.2MWの電力容量を持ちます。