データセット公開支援
ABCIデータセットの登録データの充実を目的に、ABCIを用いて生成した研究データの公開を希望する利用者を支援するプログラムを実施します。
本プログラムに応募し承認されたABCI利用者には、研究データをABCIデータセットにご登録いただくことを条件に、当該データをABCIクラウドストレージに格納するために必要なABCIポイントを無償提供します。
対象者
有効なABCIアカウントを有す全ABCI利用者を対象としたプログラムです。
提供資源
ABCIクラウドストレージを1TB単位で利用いただけます。
具体的には、ABCIクラウドストレージに対象データを年度末まで格納するために必要なABCIポイントを付与したABCIグループを1つ提供します。
ストレージ容量と提供方法
- 最低1TBから、1TB単位で提供します。
- 対象データをABCIクラウドストレージに格納するためのABCIグループを1つ提供します。
- 当ABCIグループには、対象データを年度末まで格納するために必要なABCIポイントを付与して提供します。
- 必要なABCIポイントは1TB/月を 3 ABCIポイントとして近似して計算します。
ストレージ提供期間
- 1度の申請の最大期間は年度末までとします。
- 年度末に継続申請いただくことで、翌年度も利用可能です。
ストレージ提供に際しての条件
- ABCIクラウドストレージ対象にデータをアップロード後、速やかにABCIデータセットへの登録をお願いします。
- 原則、アクセス制限をかけずにデータ公開をお願いしますが、ABCIクラウドストレージの機能を用いることで対象者を制限した公開も可能です。その場合もABCIデータセットに登録し、問い合わせ先を明記してください。
応募
応募書類は以下からダウンロードしてください。
一年中応募を受け付けております。
応募受付時期に応じて、ストレージ利用開始時期が変わります。
- 4月1日〜翌年1月31日: 年度内の利用開始
- 上記以降〜3月31日までの申請: 翌年度の利用開始
応募書類の申請書と別紙1に必要事項を記入し、下記メールアドレスに電子メールで提出してください。
提出先メールアドレス: datasets@abci.ai
審査結果は電子メールにて通知します。
審査
審査は、ABCIデータセット公開支援審査委員会に設置される審査委員会において、書類審査およびその結果を踏まえた討議により行います。
主な審査項目は以下の通りです:
- データの独創性、学術的あるいは社会的なインパクト
- 当該データを利用することで、人工知能やビッグデータ活用分野における画期的な成果が得られる見込みがあること
- 要求ストレージ容量、ストレージ利用計画の現実性・妥当性、データ公開範囲と公開条件
承認後の手続き
審査の結果、承認された提案の申請者には結果の通知とともに、本プログラムでABCIクラウドストレージを利用するためのABCIグループが提供されます。
本ABCIグループを用いて、以下の手続きに従ってデータ公開の準備を進めてください。
- ABCIグループに、作業員・関係者のABCIアカウントを追加
- 利用者ポータルにて作業を行ってください。
- 必要に応じて、作業員にグループ管理者権限を付与して構いません。
- 参考: グループへの利用者追加申請
- ABCIグループで、ABCIクラウドストレージの利用開始設定
- ABCIクラウドストレージにデータをアップロード
- アップロードしたデータにアクセス制御を設定
- ABCIデータセット登録申請
成果報告と継続申請
2月頃、ABCI運用担当から利用者に対して、報告書と次年度の継続申請書提出依頼の連絡をいたします。
それぞれ、所定の期日までに提出ください。
- 本プログラム利用者全員が、産総研が指定する書式に従った実施報告書を執筆し提出してください。
- 報告内容には、実施内容とデータの活用事例(論文を含む)を想定しています。
- 実施報告書
- 次年度も継続して本プログラムによるストレージ提供を希望する利用者のみ、継続申請書を提出ください。継続申請書には応募書類と同じ書類を利用ください。
注意事項
- 承認後、申請内容に変更(申請者の変更、ストレージ容量変更希望など)があった場合は変更申請を提出してください。変更申請には応募書類と同じ書類を利用ください。
- ABCIクラウドストレージの利用にあたっては、「ABCIクラウドストレージ利用規約」において定められる事項を遵守していただきます。
- 本プログラムにより公開されるデータの知的財産権と管理責任は利用者に属します。
- 本プログラムは、承認された利用者によるデータの他所での公開を妨げるものではありません。データを他所でも公開する場合、ABCIデータセットの当該データのページへのリンクを含めることをお願いしています。
- 本プログラムでのABCIクラウドストレージの利用状況確認のため、提供するABCIグループは、ABCI運用担当数名をグループ管理者として含めて、提供します。
- 本プログラムによるデータ公開に際し、ABCI計算ノードを用いたデータ処理が必要になる場合、その費用は別途利用者が支払うものとします。
- 公開範囲を限定したデータ公開を申請される場合、第三者の当該データの利用条件が著しく制限されていると判断された場合、申請が認められないことがあります。
- ABCIクラウドストレージとABCIデータセットの運用は永続的ではなく、数年以内に運用を停止する可能性があります。本プログラムの運用はそれらサービスの運用期間中とし、それらサービス停止後のデータ保管場所やカタログについては、利用者でご用意・ご検討ください。