情報セキュリティポリシー
基本理念
国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、「当研究所」という)は、我が国最大級の公的研究機関として、科学技術によってイノベーションを生み出し、「ナショナル・イノベーション・エコシステムの中核」となって、山積する社会課題を迅速に解決へと導くこと、また、日本の産業競争力の強化に貢献することを目指しています。2018年から研究所が構築・運用してきた、AI技術開発・橋渡しのためのオープンな計算インフラストラクチャ(以下、「ABCI」という)は、2024年4月から研究所および株式会社AIST Solutions(以下、「AISol」という)が共同で運用・保守を行うことになりました。ABCIの中で取り扱う、利用法人様及び利用者様の情報をはじめとする情報資産は、当研究所並びにAISolにとって極めて重要なものです。
情報資産を扱うすべての研究所の役職員並びにAISolの役員社員等は、漏洩、き損、滅失等のリスクから、情報資産を保護することの重要性を認識し、本方針を遵守し、情報資産の機密性、完全性、可用性といった情報セキュリティを維持するための活動を実践します。
基本方針
- 情報資産を保護するために、情報セキュリティ方針ならびに、それにまつわる規程類を策定し、これに従って業務を行うとともに、情報セキュリティに関連する法令、規制その他の規範、及び、お客様との契約事項を遵守いたします。
- 情報資産に対して存在する漏洩、き損、滅失等のリスクを分析、評価するための基準を明確にし、体系的なリスクアセスメント方法を確立するとともに、定期的にリスクアセスメントを実施いたします。また、その結果に基づき、必要かつ適切なセキュリティ対策を実施いたします。
- ABCI管理者(ABCIの運⽤のために当研究所によって選任され、ABCIの管理業務を管掌する者をいいます。)を中心とした情報セキュリティ体制を確立するとともに、情報セキュリティに関する権限および責任を明確にいたします。また、すべての研究所の役職員並びにAISolの役員社員等が、情報セキュリティの重要性を認識し、情報資産の適切な取り扱いを確実にするために、定期的に教育、訓練および啓発を行います。
- 情報セキュリティポリシーの遵守状況及び情報資産の取扱いについて、定期的に点検及び監査を行い、発見された不備や改善項目については、速やかに是正処置を講じます。
- 情報セキュリティ上のイベントやインシデントの発生に対する適切な処置を講じるとともに、万一それらが発生した場合に際して、あらかじめ、被害を最小限に留めるための対応手順を確立し、有事の際には、速やかに対応するとともに、適切な是正処置を講じます。また、特に、業務中断に関わるようなインシデントについては、その管理の枠組みを確立し、定期的に見直しを行うことにより、当研究所及びAISolの事業継続を確実にいたします。
- 基本理念を実現するための目標を定めた情報セキュリティマネジメントシステムを確立し、これを実行するとともに、継続的に見直し、改善を行います。
最終改定日:2024年9月19日
制定日:2022年8月12日
国立研究開発法人産業技術総合研究所 株式会社AIST Solutions
情報・人間工学領域 領域長 プロデューサー
ABCI管理者 ABCI運営責任者
田中良夫 小川宏高
IS 780252 / ISO(JIS Q)27001
2023年1月に、ISO(JIS Q)27001認証を取得しました。
- 適用範囲:人工知能処理向けクラウド型計算システムの運用・保守
- 所在地:国立研究開発法人産業技術総合研究所 つくば本部、臨海副都心センター、柏センター