「開発加速利用」とは
ABCI 3.0は、基盤モデル、生成AI、マルチモーダルAI等の最先端AI技術の研究開発、評価、人材育成を目的とした公的利用等に、重点的に提供することとしています。これを実現するため、共用高性能計算機ABCI利用約款に定める利用(「標準利用」という)のうち、目的への合致性、開発の公開性、利用者・利用原資の属性について要件を満たす利用を「開発加速利用」として認定し、標準利用料金からディスカウントした料金にて計算リソースを提供します。
開発加速利用は、応募資格を有する利用法人による応募に基づき、申請要件及び研究開発課題の内容を審査の上、認定されます。開発加速利用による利用においては、責務を果たす必要があります。
応募資格
- ABCI 3.0を新規、または継続で利用を希望される法人(産総研の役職員による利用も含みます)
申請要件
以下の3つの申請要件を満たすことを必須とします。
- 目的への合致性(以下のいずれかに該当すること):
- 最先端AIモデルの研究開発及び、その最適化、チューニング
- 最先端AIの学習用データの研究開発
- 最先端AIを活用した研究開発(多様な応用分野での推論を含む)
- 最先端AI技術と量子技術の融合技術等の研究開発
- 最先端AI技術の公的機関による評価
- 最先端AI技術を担う人材の育成
- 研究開発の公開性:
- 利用する法人名、利用責任者の所属・氏名、テーマ、利用目的及び概要等を公表できること
- 年度ごとに成果報告書を提出し、公表できること
- 利用者・利用原資の属性(以下のいずれかを満たすこと):
- 日本国内に所在地を有する「大学」、独立行政法人及び財団法人等、学術・研究機関を含む「公的機関」並びに「非営利団体」(約款第4条2項)による利用であること
- 公的研究資金等による委託事業または補助事業の一環としての利用であり、事業内容の概要等も公表できること
- 追加で必要となる証憑:契約書の写し、採択通知書の写し
2024年度までの申請要件はアーカイブ: 申請要件 (FY24)をご確認ください。
応募方法
現在、開発加速利用の公募は受け付けておりません。
下記の公募は締め切りました。
- ABCI 3.0の優先利用申込 (2024/10/15-2024/11/30)
- 本優先受付に限り、「利用者・利用原資の属性」は優先条件としました。
- 2024年度開発加速利用追加公募 (2025/01/24-2025/02/07)
開発加速利用にあたっての責務
成果報告書の提出
年度ごとに成果報告書を以下のメールアドレスまで提出してください。
成果報告書の様式を以下に示します。
情報の公開
開発加速利用に係る以下の情報は、ABCI Webページにて公表いたします。
- 研究開発課題名
- 研究開発の概要
- 利用法人名
- 利用責任者氏名
- 年度ごとの成果報告書(公開版)
研究成果等の報告
約款第21条に定める通り、ABCIを利用して得られた成果を学会発表、国際会議発表、プレスリリース等で発表する場合は、事前にその情報(表題、著者名、概要、会議名称・雑誌名称、発表日等)を以下のメールアドレスまでお知らせください。これは「標準利用」でも共通です。
論文等への謝辞の記載
開発加速利用によって得られた成果を学会発表、国際会議発表、論文、プレスリリース等で公表する場合は、謝辞の記載をお願いします。以下は謝辞の文例です。
- 日本語: 産総研及びAIST Solutionsが提供するABCI 3.0を「ABCI 3.0開発加速利用」を支援を受けて利用した.
- 英語: We used ABCI 3.0 provided by AIST and AIST Solutions with support from “ABCI 3.0 Development Acceleration Use”.
論文等への参考文献の記載(任意)
ABCIを利用して得られた成果に関して学会発表、国際会議発表、論文等でABCIを引用する場合は、以下の文献情報を利用してください。
@misc{takano2024abci30evolutionleading,
title={ABCI 3.0: Evolution of the leading AI infrastructure in Japan},
author={Ryousei Takano and Shinichiro Takizawa and Yusuke Tanimura and Hidemoto Nakada and Hirotaka Ogawa},
year={2024},
eprint={2411.09134},
archivePrefix={arXiv},
primaryClass={cs.NI},
url={https://arxiv.org/abs/2411.09134},
}
技術ブログ等の執筆(推奨)
開発加速利用を通じて得られたノウハウを技術ブログ等のオンラインメディアにて公表することも推奨します。公表の際には、表題、著者名、概要、URL等を以下のメールアドレスまでお知らせください。
アーカイブ: 申請要件 (FY24)
以下の3つの申請要件を満たすことを必須とします。
- 目的への合致性(以下のいずれかに該当すること):
- 最先端AIモデルの研究開発及び、その最適化、チューニング
- 最先端AIの学習用データの研究開発
- 最先端AIを活用した研究開発(多様な応用分野での推論を含む)
- 最先端AI技術と量子技術の融合技術等の研究開発
- 最先端AI技術の公的機関による評価
- 最先端AI技術を担う人材の育成
- 研究開発の公開性:
- 利用する法人名、利用責任者の所属・氏名、テーマ、利用目的及び概要等を公表できること
- 年度ごとに成果報告書を提出し、公表できること
- 利用者・利用原資の属性(以下のいずれかを満たすこと):
- 日本国内に所在地を有する「大学」、独立行政法人及び財団法人等、学術・研究機関を含む「公的機関」並びに「非営利団体」(約款第4条2項)による利用であること
- 日本国内に所在地を有し、かつ登記されている会社法(平成17年法律第86号)に規定される法人である「企業」(約款第4条1項)であって、中小企業等経営強化法に基づく特定事業者による利用であること
- 追加で必要となる証憑:みなし大企業ではないことを証明する書類
- 公的研究資金等による委託事業または補助事業の一環としての利用であり、事業内容の概要等も公表できること
- 追加で必要となる証憑:契約書の写し、採択通知書の写し